リウマチ治療の進歩がヤバすぎ

またまた沖縄、今度は沖縄本島のほぼ南端部にあたる糸満町にあるサザンリンクスゴルフクラブに友人たちとゴルフ合宿?に行ってきました。

約8年前に他界した父がリウマチを発症したのは、私が高校に進学した直後からでした。リウマチには様々なタイプが存在することや、徐々に関節破壊が進行することなど、当時高校生であった私には知るすべもありませんでしたが、リウマチの原因の解明もされておらず、確固たる治療法もないため、まだ怪しげな民間療法が花盛りでした。新しい治療法があると聞いては、父に付き添い、週末毎に日本全国の医療機関や民間治療所を回理、高校生の私が感じたことは、『この病気は誰にも治せないんだな!』というものでした。その後、医師となり、何となくリウマチを治せる医師にならなければならないような錯角に陥り、整形外科に入局しました。3年後、大学院へ進み基礎研究を開始した頃、丁度、リウマチにおけるサイトカインの役割が次々と解明され、現在の革命的治療である生物学的製剤の開発が大きく進歩を遂げた時でした。もはやリウマチは不治の病とは言い難いほど、治療法のラインナップは豊富で、完全寛解を果した患者も多数です。しかし強い関節破壊による変形により整形外科を受診される方も非常に多く、詳しくは事情を聴取すると、かかりつけ医から痛み止めだけ処方されていたり、色々な薬剤の副作用により治療を中止してしまったりした方がたでした。リウマチや糖尿病のように経過が長く、治療の成果が数年後に大きく表れるような疾患では、患者自身が治す努力を怠らないことが何より大切だと申し上げたいです。